セルフプレジャーと聞くとタブー視されがちなこともありますが、近年では自己ケアや女性の健康管理の一環として注目されています。
実際、セルフプレジャーが心と体に与える良い影響は科学的にも認められつつあります。それは単なる快楽ではなく、自分の体と向き合い、健康を守るための自然な行動です。
この記事では、セルフプレジャーがもたらすポジティブな効果を5つ紹介し、読者の皆さんがもっと自分を大切にするきっかけをご提案します。
セルフプレジャーがもたらす5つの効果
1.生理時の痛みの軽減
腟マッサージや、セルフプレジャーなどで腟を刺激することにより、骨盤周りの筋肉がリラックスすることで、血流が改善され、生理痛が和らぐケースもあります。痛み止め薬に頼りすぎたくない方には、自然なセルフケアとして取り入れる価値があります。
2.膣のゆるみの改善や尿漏れ予防効果
セルフプレジャーは、骨盤底筋(骨盤内の筋肉群)を意識的に動かす機会となります。骨盤底筋の強化は、腟のゆるみ改善や尿漏れ予防に効果的です。
特に、出産後や加齢による筋力の低下を感じる方にとって、セルフプレジャーを定期的に行うことで、骨盤周辺の筋肉を活性化させる助けになります。
「セルフケアの一環」として取り組むことで、長期的な健康維持につながります。
3.萎縮性膣炎の予防
萎縮性腟炎は、エストロゲンの低下によって腟の粘膜が薄くなり、乾燥や炎症が起こる状態です。セルフプレジャーによる腟内の刺激は、粘液分泌を促進し、腟内環境を健康に保つ効果が期待できます。
特に閉経後の女性にとって、セルフプレジャーは腟の健康を維持するための自然で手軽な方法とされています。腟内の潤いが保たれることで、萎縮性腟炎の予防に寄与します。
4.ストレス軽減とリラックス効果
セルフプレジャーにより、『オキシトシン』の分泌も促進され、これが『セロトニン』の分泌を促します。『セロトニン』は睡眠に関連する、『メラトニン』の前駆物質でもあり、睡眠を通して精神的に安定化作用があるとされます。
5.血行促進と美容効果
セルフプレジャー時の血流促進効果は、健康だけでなく美容にもつながります。血液循環が良くなることで、肌のトーンが明るくなり、健康的な見た目をサポートします。
また、血行促進は、むくみの解消や冷え性改善にも役立つ可能性があります。美容と健康の一石二鳥の効果が期待できます。
実践のためのアドバイス
セルフプレジャーを始める環境づくり
リラックスできる環境を整えることが大切です。お気に入りのアロマや音楽を取り入れ、自分を労わる特別な時間を演出しましょう。
心と体に耳を傾ける習慣
自分のペースで進めることが重要です。セルフプレジャーは、体の感覚を通じて自己理解を深める機会となります。
初心者におすすめの商品
腟に入れてもOK、バイブレーターとしてクリトリスや乳首の刺激にも使える初心者におすすめの商品です。
挿入の際はこちらのインティメイトグロウジェルがおすすめです。
セルフプレジャーは、心と体をケアするための自然で健康的な方法です。誰にも遠慮せず、自分を知り、自分を愛するための時間を大切にしてください。
「セルフプレジャーを通じて、もっと自分を愛し、健康で幸せな毎日を送りましょう!」
記事監修
都内総合病院 産婦人科医長
阿部 一也
医師、日本産科婦人科学会専門医。東京慈恵会医科大学卒業。都内総合病院産婦人科医長として妊婦健診はもちろん、分娩の対応や新生児の対応、切迫流早産の管理などにも従事。婦人科では子宮筋腫、卵巣嚢腫、内膜症、骨盤内感染症などの良性疾患から、子宮癌や卵巣癌の手術や化学療法(抗癌剤治療)も行っている。PMS(月経前症候群)や更年期障害などのホルモン系の診療なども幅広く診療している。