実はやりがち?デリケートゾーンケアのNG習慣

― 知っておきたい“やさしく守る”ための正しいケアとは ―

 「ちゃんと洗ってるし、特にトラブルもないし…」
そう思っている方でも、実は“間違ったケア”を続けてしまっているケースが少なくありません。

とくにデリケートゾーンは、名前の通り、皮膚も粘膜も非常に繊細。間違ったお手入れが、知らないうちにトラブルの原因になっていることもあります。

今回は、ついやってしまいがちなNGケアを紹介しながら、やさしく正しいケアのポイントをお伝えします。

NG① ボディソープや石けんでゴシゴシ洗う

 市販のボディソープや石けんの多くは、洗浄力が強く、必要な皮脂や常在菌まで洗い流してしまいます。
さらにナイロンタオルなどでゴシゴシ洗ってしまうと、肌が刺激を受けてバリア機能が低下し、乾燥・かゆみ・ニオイなどの原因に…。

どうすればいい?
デリケートゾーンには、専用の弱酸性ウォッシュや泡タイプの低刺激ソープがおすすめ。手でやさしく洗うだけで十分清潔に保てます。

NG② 1日に何度も洗いすぎる

 「ニオイやムレが気になるから…」と、朝晩だけでなく何度も洗うのは逆効果。
洗いすぎは常在菌バランスを崩し、かえってニオイや不快感が強くなることもあります。

どうすればいい?
清潔に保つことは大切ですが、1日1回、やさしく洗うのが基本。
ムレやかゆみが気になるときは、通気性の良い下着に変える、こまめにおりものシートを交換するなどの工夫を。

NG③ トラブル時に自己判断で市販薬を使う

 かゆみや違和感を感じたとき、自己判断で市販のかゆみ止めや膣洗浄剤を使うのは危険な場合もあります。
原因が感染症だったり、ホルモンバランスの乱れだったりすることも。

どうすればいい?
違和感があるときは、まず婦人科での診察を
フェムケアはセルフケアも大切ですが、「我慢しない」「プロに頼る」ことも同じくらい重要です。

NG⑤ なんとなく「恥ずかしい場所」として扱ってしまう

 意外と根深いのが、「デリケートゾーン=恥ずかしい」「触れるのはよくないこと」という意識。
でも、自分の体の一部を丁寧にケアすることに、恥ずかしさはいりません。

どうすればいい?
髪を洗ったり、スキンケアするのと同じように、
「ここも、ちゃんといたわってあげたい」という気持ちを持つだけで、自然とケアへの意識も変わっていきます。

やさしく触れて、いたわる習慣を

フェムケアは、正しい知識と、自分自身へのやさしさから始まります。

AmaSeでは、「Intimate Glow Gel(インティメイトグロウジェル)」をはじめとするデリケートゾーン用の保湿ジェルなど、肌へのやさしさと気持ちの心地よさを大切にしたアイテムをご提案しています。

「何を選べばいいのかわからない…」という方にこそ、まずは気負わず、日々のルーティンの中に取り入れていただけたら嬉しいです。

わたしの体に、もっとやさしくなろう

間違ったケアが、あなたのせいなわけではありません。
でも、これからのケアは、あなた自身の選択で変えていけます

今日からは、自分の体に「ごめんね」ではなく、「ありがとう」を。
それが、心と体の整い始める合図です。

この記事を書いた人

田代 彩乃

株式会社イロドリデザイン代表
AmaSe 企画開発総合プロデューサー
一般社団法人日本フェムテック協会認定フェムテックエキスパート