年齢とともに身体にはさまざまな変化が現れます。
特に女性は特有の体の不調がでやすいため、注意が必要です。
その中でも「子宮脱(しきゅうだつ)」は、更年期以降の女性に多く見られる不調のひとつです。
放置すると日常生活に支障をきたす場合もあるため、早期の理解と予防がとても重要になってきます。
この記事では、子宮脱の症状や原因、さらに自宅で簡単にできる予防方法について詳しく解説していきます。
子宮脱(しきゅうだつ)とはどんな病気?
子宮が正常な位置よりも下がった状態を子宮下垂(しきゅうかすい)と言います。
さらに、この状態が悪化し、外陰部より子宮の一部もしくは全部がでてしまった状態が子宮脱(しきゅうだつ)です。
骨盤の下の方を骨盤底といい、骨盤腔を閉じています。この部分は、筋肉や臓器、組織をつないでいる結合組織などでできており、骨盤底はお腹や骨盤内の臓器を支えています。
子宮脱はこの骨盤底が分娩や手術、そのほか様々な原因により障害され、臓器を支えきれなくなったことで起こります。
症状は軽度から重度までさまざまで、最初は腟の中に何かが挟まっているような違和感を覚える程度ですが、進行すると子宮が腟壁・周囲の臓器とともに下がり、裏返った状態になってしまいます。
また、次のような症状が現れることもあります。
- 骨盤の重だるさや圧迫感
- 腟の中に何かが触れている感覚
- 排尿・排便がしづらい
- 性交時の違和感や痛み
- 出血や化膿
このような症状があるにもかかわらず、年齢のせいと見過ごされることも少なくありません。しかし、適切な対策を講じることで予防・改善が可能です。
子宮脱の主な原因は?

子宮脱はさまざまな要因で発症しますが、その多くは骨盤底筋の筋力低下によって引き起こされます。
骨盤底筋が弱まる主な要因
- 加齢:年齢とともに筋力は自然に低下します。
- 出産経験:経腟分娩は骨盤底筋に大きな負担をかけるとされ、子宮脱を起こした女性の95%が分娩経験者と言われています。
- 手術:骨盤底筋が損傷されるため原因になります。
- 肥満:体重の増加により、骨盤に常に負荷がかかります。
- 慢性的な便秘や咳:いずれも腹圧が高まる原因になります。
- 重いものを持つ習慣:腹圧がかかるため原因となり得ます。
- 女性ホルモンの減少:閉経によりエストロゲンが減少すると、筋肉や靭帯の柔軟性も失われます。
子宮脱の予防方法とは?
子宮脱を予防するためには、骨盤底筋を意識的に鍛えることが最も効果的です。日常生活の中でも気をつけたいポイントをいくつかご紹介します。
1. 骨盤底筋トレーニングを習慣化
筋肉は意識しないと衰える一方です。
骨盤底筋トレーニングは、子宮脱を予防するための最も効果的な方法のひとつと言われています。
やり方は次のセクションで説明するので、ぜひ習慣化してみてくださいね。
2. 便秘の改善と腹圧のコントロール
強くいきむ習慣があると腹圧がかかり続け、骨盤底筋が緩んでしまいます。食物繊維を摂取し、自然な排便を心がけましょう。
3. 適正体重を維持する
肥満は骨盤に負担をかけます。食生活を見直し、体重コントロールに努めましょう。
4. 咳やくしゃみの対策
アレルギーや慢性的な気管支炎がある人は、咳による腹圧上昇に注意が必要です。早めに医師の診断を受け、適切に治療を行いましょう。
5. 重い荷物の持ち方を見直す
膝を曲げて持ち上げる・無理に持ち上げないなど身体への負担を分散させる工夫が大切です。
簡単にできる骨盤底筋トレーニングのやり方

骨盤底筋トレーニングは、特別な器具や広いスペースがなくても、自宅や仕事中、電車の中でも簡単に行えるシンプルな運動です。
習慣化して子宮脱を予防しましょう。
ステップ1:仰向けに寝て足を少し開き、膝を立てる。
膝と膝の間はこぶしひとつ分程開け、体の力を抜いてリラックスしてください。
(※ここで力が入ってしまうと十分な効果が得られなくなるので、注意してください!)
ステップ2:ギューッと締める、ゆるめるを繰り返す
肛門を閉じながら、腟と尿道を10秒くらいギューッと締め、その後ゆるめてください。
ゆるめた後は30秒くらいリラックスし、その後またギューッと腟と尿道を締めましょう。
「締める・ゆるめる」の動作を10回繰り返してください。
ステップ3:もっとはやいテンポで「締める・ゆるめる」を繰り返す
ステップ2の動作をもっと早いテンポで行いましょう。
「締める・緩める」を1セットとして、10回繰り返します。
慣れてきたら回数を増やしてみてくださいね。
ステップ4:1日5セット以上行う
ステップ1〜3を1日数回にわけて、1日5セット以上行ってください。
子宮脱を予防して素敵な毎日を過ごそう
子宮脱は、年齢や出産経験によって起こりやすい症状ではありますが、決して「仕方のないこと」ではありません。骨盤底筋を鍛えることで、予防や進行の抑制が十分に可能です。
Amaseには、「Vibrating Kegel Ball」や「Plum Kegel Ball」といった骨盤底筋ケアをサポートするグッズがあります。
初級者も上級者も無理なく、毎日の骨盤底筋トレーニングを行うことができますよ。
下腹部の違和感、頻尿、尿漏れといった症状がある場合は、早めに婦人科を受診し、正確な診断を受けることも大切です。
毎日の小さな習慣が、将来の健康を守ります。今日からできることから、ぜひ始めてみましょう。
また、自分自身を大切にするセルフケアをすることで自分の不調をいち早く察知することができます。

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